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いま使っている会員カードのバーコードは何の規格か|1枚から調べる手順

COLUMNBARCODE SYMBOLOGY

いま使っている会員カードのバーコードは何の規格か|1枚から調べる手順

券面の記号で当たりが付く 写真を送れば判定できます 1枚では採番規則まで分からない

会員カードを1枚お預かりして、「このバーコードは何の規格ですか」という質問にお答えしたことがあります。お店の側では分からない。カードを刷った会社も、当時の担当者がもういない。手がかりはカード1枚だけ、という状態でした。結果としては規格も桁数も特定できましたが、1枚から分かることと、分からないことがはっきり分かれました。

先にお伝えしておくと、これから書く調べ方をお店の側で全部やっていただく必要はありません。カードの写真を数枚お送りいただければ、規格も桁数もこちらで判定します(記事の最後にその手順を書きました)。ただ、券面を見るだけでもある程度は見当がつきますし、ご自身で分かっていたほうが話が早い場面もあります。以下は、そのための説明とお考えください。

WHY

1. なぜ規格を知る必要があるのか

会員証をデジタルに移すとき、番号を引き継ぐだけでは足りません。同じ番号でも、バーコードの規格が違えば別の見た目になり、いまお使いの読み取り機が読まないことがあります。読み取り機は、読む規格を設定で絞っていることが多いためです。使っていない規格は最初から無効にしてある、という設定は珍しくありません。

逆に言えば、いまのカードと同じ規格・同じ桁数で作れば、読み取り機の設定を触らずにそのまま動きます。移行の作業量が大きく変わるので、最初に確かめておく価値があります。

LOOK

2. まず券面を見る ─ 見分けの手がかり

専門の道具がなくても、券面を見るだけである程度は絞れます。手がかりは四つです。

CLUE券面から絞り込む
バーの下の数字が13桁で、3つの群に分かれているJAN(EAN-13)

先頭に1桁、そのあと6桁ずつ左右に分かれて印字されるのが特徴です。商品についているバーコードと同じ形なので、見慣れているはずです。

数字の前後にアルファベットが1文字ずつ付くNW-7(CODABAR)

AやCなどが先頭と末尾に付きます。会員券や各種の伝票で長く使われてきた規格で、桁数を自由に決められるのが特徴です。

数字の前後にアスタリスク(*)が付くCODE39

英字の大文字も扱える規格です。印字によっては*を省いていることもあるので、無いからといって除外はできません。

バーの太さが何種類あるか2種類か、4種類か

太い・細いの2種類だけならCODE39やNW-7の系統。4段階の幅が混ざっていればJANやCODE128の系統です。じっと見れば肉眼でも分かります。

会員カードで実際に使われている規格は、それほど多くありません。性質の違いを並べておきます。

TABLE会員カードでよく使われる規格
JAN(EAN-13)数字13桁で固定

桁数を変えられない代わりに、どの読み取り機でもまず読めます。検査用の桁が仕様に組み込まれています。商品のバーコードと同じ形です。

NW-7(CODABAR)桁数は自由

会員券や伝票で長く使われてきた規格です。桁数を決められるので、既存の番号体系に合わせやすいのが利点です。検査用の文字は付けても付けなくても構いません。

CODE39英字も入る

数字だけでなく英大文字も扱えます。番号に記号や英字が混ざっているカードは、この規格である可能性が高くなります。同じ桁数でも幅が長くなりがちです。

CODE128情報量が多い

狭い幅にたくさんの文字を入れられます。物流の現場で多く、会員カードではあまり見かけません。バーの幅が4段階あるのが見分けどころです。

ITF数字のみ・偶数桁

段ボールなどの外装に使われる規格です。桁数が必ず偶数になるという特徴があります。会員カードで使われることはまれです。

SCAN

3. スマートフォンで読んでみる

次に早いのが、スマートフォンのバーコード読み取りアプリで実際に読むことです。多くのアプリは、読み取った数字だけでなく規格の名前も表示します。JANやCODE39といった名前がそのまま出てくれば、そこで終わりです。

注意点が二つあります。一つは、アプリによっては読める規格が限られていて、対応していない規格のカードは「読めない」としか出ないことです。読めなかった=壊れている、ではありません。もう一つは、規格名は出ても桁の内訳までは分からないことです。数字が10桁あったとして、どこまでが店舗を表し、どこからが会員の連番なのかは、この方法では出てきません。

ASK

4. 聞いて分かることもある

手元で調べるほかに、カードを刷った印刷会社や、レジ・顧客管理システムの会社に問い合わせるという手もあります。印刷会社には版下のデータが残っていることがあり、そこに規格と桁数が書かれています。レジ側も、読み取りの設定として規格を持っています。

ただ、いつでも聞けるとは限りません。カードを刷ったのが何年も前で当時の担当者がいない、書類が残っていない、そもそもどこに発注したのか分からない。実際にはこういうことのほうが多いくらいです。聞ける先があれば聞く、なければ次の方法で確かめる、くらいに考えておいてください。

MEASURE

5. それでも分からないときは、1枚から特定する

聞く先がない場合でも、カードが手元にあれば規格は特定できます。実際にやっていることを書いておきます。

1

規格を一つずつに絞って読ませる

読み取りの対象を1規格だけに限定して、順番に試します。まとめて読ませると「読めた」で終わってしまい、どの規格として読めたのかが分かりません。結果として、CODE39系だけが読め、他の規格では1件も検出されませんでした。消去法で確定です。

2

チェック文字の有無を計算で確かめる

規格には、末尾に検査用の文字を付けられるものがあります。読み取れた数字から計算してみて、末尾の値と合わなければ「チェック文字なし」と判断できます。この例では、いくつかの計算方式を試して、どれとも合いませんでした。

3

バーの幅を実測する

カードの横幅は規格で決まっているので、その寸法を基準にすれば、画像からでも実寸を出せます。いちばん細いバーの幅と、バーコード全体の長さ、太いバーと細いバーの比率。同じ規格でも印字の設定が違うと読み取りにくくなるので、作り直すときはここまで合わせます。

PRINT

6. 同じ規格なのに読めない、ということもある

規格を合わせたのに読み取りが渋い、という相談を受けることがあります。原因は規格ではなく、印字の設定であることがほとんどです。

同じ規格でも、いちばん細いバーをどれだけの太さで印字するか、太いバーと細いバーの比率をいくつにするかは、作る側が決められます。この値が元のカードと違うと、読み取り機によっては反応が鈍くなります。バーコードの左右に確保する余白も同じで、狭すぎると読めません。元のカードを実測して、細いバーの幅・全体の長さ・太細の比率まで合わせるのは、このためです。

紙のカードとスマートフォンの画面では、また条件が変わります。画面は光を出すので、機種によっては読みにくくなります。この点は規格の話とは別なので、実際の端末で試して確かめるしかありません。

LIMIT

7. 1枚では分からないこと

ここが大事なところです。規格・桁数・チェック文字の有無までは、カード1枚から確定できます。しかし番号の内訳は、1枚では決められません

たとえば10桁の数字があったとして、前半の5桁が店舗を表しているのか、企業を表しているのか、それとも意味のない固定値なのか。1枚だけ見ても、どれとも解釈できてしまいます。仮説は立てられますが、断定はできません。

確かめる方法は単純で、違う店舗・違う時期のカードを何枚か並べることです。同じ店の2枚を比べれば、変わらない部分と増えていく部分が見えます。別の店のカードが1枚あれば、店舗を表す桁がどこかがはっきりします。カードを預かるときは、可能なら10枚から20枚をまとめてお借りするようにしているのは、このためです。

もう一つ、番号の帯にも注意が要ります。複数の店舗があったお店では、閉店した店の番号帯が混ざっていることがあります。いま生きている帯はどれかは、カードからは読めません。ここはお店に確認するしかない部分です。

NEXT

8. 規格が分かったあと、どうするか

規格が特定できれば、同じ規格・同じ桁数で会員証を作り直せます。当社のシステムでは、JAN(EAN-13)、NW-7(CODABAR)、CODE39の3つに対応しています。この3つのいずれかであれば、いまの番号をそのまま引き継いで、読み取り機の設定も触らずに移行できます。

これ以外の規格だった場合も、打つ手はあります。読み取り機の側で別の規格を有効にできることがありますし、番号を数字で表示して手入力に切り替えることもできます。バーコードがレジで読めないときはに、読めないときの切り分けをまとめています。

そして、規格が分かったら次は番号の設計です。桁数のどこに何を入れるか、既存の番号をどう引き継ぐか。こちらは会員番号の決め方にまとめました。規格を選ぶ話そのものはバーコード規格の選び方をご覧ください。

SEND

9. 迷ったら、写真を送っていただければ調べます

ここまで調べ方を並べてきましたが、実際のところ、お店の側でここまでやっていただく必要はありません。カードの写真を何枚か送っていただければ、こちらで規格と桁数を判定します。印刷会社に問い合わせる手間も、アプリを探す手間も要りません。

1

カードを何枚か集める

できれば3枚以上。店舗や発行時期の違うものが混ざっていると、番号のどこが店舗でどこが連番かまで読み解けます。1枚でも規格と桁数は分かります。

2

バーコードが写るように撮る

スマートフォンで構いません。バーコード全体が入っていて、バーの1本1本が潰れずに写っていれば十分です。明るい場所で、影が入らないように真上から撮ってください。

3

送っていただく

あわせて、お使いのレジの機種名が分かれば添えてください。規格の判定と、そのレジでそのまま読めるかどうかを、まとめてお答えします。

判定の結果、いまの規格のまま会員証を作れると分かれば、読み取り機の設定を触らずに移行できます。念のため、同じ規格・同じ桁数の見本をお作りして、お使いの読み取り機で実際に読んでいただくところまでは、契約の前に無料でお試しいただけます。

ORDER ─ 調べる順番

1 券面を見る  数字の桁数 / 前後の記号 / バーの太さの種類

2 アプリで読む 規格名は出る / 桁の内訳は 出ない

3 聞いてみる  印刷会社・レジの会社 / 聞ける先があれば

4 写真を送る  規格・桁数はこちらで判定 / 3枚以上あると内訳まで

FAQ

よくあるご質問

Qカードを送れば、規格を調べてもらえますか。

はい、承っています。現物でも、スマートフォンで撮った写真でも判定できます。可能であれば1枚ではなく、店舗や発行時期の違うものを3枚以上お送りください。1枚では規格と桁数までしか確定できず、番号のどこが店舗でどこが連番かまでは分からないためです。

Qスマートフォンのアプリで読めませんでした。壊れているのでしょうか。

アプリが対応していない規格の可能性があります。読み取りアプリは対応規格が限られていることが多く、読めない=壊れている、ではありません。別のアプリで試していただくか、そのまま写真をお送りいただければこちらで判定します。

Qいまと違う規格で作ると、何が起きますか。

お使いの読み取り機が読まない可能性があります。読み取り機は読む規格を設定で絞っていることが多いためです。設定を変更すれば読めるようになることもありますが、レジ側の作業が必要になります。同じ規格で作れるなら、そのほうが移行は簡単です。

Q古い規格なのですが、対応していますか。

JAN(EAN-13)、NW-7(CODABAR)、CODE39の3つに対応しています。この3つで、会員カードで使われている規格の大半はカバーできます。これ以外だった場合も、番号を数字で表示して手入力に切り替えるなど、運用でつなぐ方法があります。

Q読めるかどうかを、契約前に確かめられますか。

確かめられます。同じ規格・同じ桁数で見本を作り、いまお使いの読み取り機で実際に読んでいただく形です。ここで読めることを確認してから進めるのがいちばん確実です。

バーコードの規格は、券面の記号とバーの太さでかなり絞れます。アプリで読めば規格名まで出ますし、刷った会社に聞ければそれが早い。ただ、ここまでご自身でやっていただく必要はありません。カードの写真を何枚か送っていただければ、規格も桁数も、番号のどこが店舗でどこが連番かも、こちらで読み解いてお伝えします。まずは手元にあるカードを何枚か集めて、撮っていただくところからで結構です。

お手元のカードの規格が分からない場合は、写真をお送りいただければ判定します。店舗や発行時期の違うものが何枚かあると、番号の内訳まで読み解けます。
いまのレジ・スキャナのまま読めるかは、契約前の「無料読取テスト」でお確かめいただけます。同じ規格・同じ桁数の見本をお作りして、実機で試していただく形です。

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