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LINE会員証のポイント設計|スタンプとポイントの使い分け・付与率・有効期限の決め方

POINTSSTAMP OR POINT?

LINE会員証のポイント設計 ─ スタンプとポイント、どちらで貯めるかの決め方

スタンプ=分かりやすい 付与率・期限は例から 値引きの手前で立ち止まる

「スタンプにしたほうがいいのか、ポイントにしたほうがいいのか、そこで止まっています」。温浴施設の支配人から、LINE会員証の打ち合わせでこう切り出されたことがあります。券売機の横に紙のスタンプカードは置いているものの、何回貯めたら何がもらえるかも成り行きで決めてしまい、いま貯まっているのか使われているのか、誰も把握できていない、と。この「スタンプかポイントか」の入り口で足踏みするお店は、業種を問わずとても多いです。

この記事では、LINE会員証で「貯める仕組み」をどう設計するかを、スタンプとポイントの使い分けから、枠の区切り方、レジと連動していない場合の貯め方、付与率や有効期限の決め方まで、順に整理します。小売・サロン・飲食・温浴・ジムなど、常連づくりに会員証を配っているお店なら、同じ物差しで考えられます。付与率や期限といった数字は、単価や来店頻度で動くものなので、ここでは具体値を断定せず「例」を幅で示します。読み終えたときに、自分の店ならどう組むかを描ける状態を目指します。

STAMP / POINT

まず「スタンプ」か「ポイント」か、業態で分かれる

使い分けの目安は、単価と来店頻度です。コンビニのように単価が低く、こまごまと何度も買う業態は、金額に応じて細かく貯まるポイントが向きます。反対に、温浴施設やサロンのように来店ごとに1回ぶんを積み上げていく業態は、貯まり方が目に見えるスタンプのほうが、お客様にとって分かりやすくなります。押すたびにマスが埋まっていくので、あと何回であの特典に届くかが一目で伝わるからです。

仕組みの制約も知っておくと選びやすくなります。LINE公式アカウントに標準で付くショップカード(スタンプ)は、基本的に1日1回1個の付与で、曜日や時間帯で付与数を細かく変えるといった調整はできません。複数のカードを並行して走らせることはできますが、動かし始めたあとの変更には制約があります。一方で、売上金額に連動したポイント付与や会員ランクのような仕組みは、スタンプだけでは難しく、会員証システム側で持たせることになります。まず何を実現したいかで、標準機能で足りるか、システムが要るかが分かれます。

スタンプで貯める
向く業態来店ごとに押す高頻度
見え方貯まり方が目で分かる
標準機能基本1日1回1個

温浴・サロン・飲食など、来店のたびに1つ押す業態向き。マスが埋まる達成感が伝わりやすい反面、日ごとに付与数を細かく変える調整はできず、走らせたあとの変更には制約があります。

ポイントで貯める
向く業態低単価・買い回りが多い
見え方金額に応じて細かく
売上連動・ランク会員証システムで

買った金額に応じて細かく貯められるのが強み。ただし売上金額に連動した付与や会員ランクは標準機能だけでは難しく、会員証システム側で持たせることになります。

FRAMES

スタンプは「早く一周できる」枠数から始める

スタンプでいちばん失敗しやすいのは、最初のカードの枠を多くしすぎることです。「20個貯めたら◯◯」は一見おトクに見えますが、ゴールが遠いと、貯め始める前にあきらめられます。目安として「3回通えばリピートにつながる」とよく言われるので、最初のカードはまず3〜5枠あたりで、早くコンプリートする体験を一度味わってもらうのがおすすめです。一周する気持ちよさを知ってもらってから、段階を重ねていきます。

1

まず3〜5枠で一周を早く

最初のカードはゴールを近くに置き、早めにコンプリート体験をつくります。「あと少しで届く」という感覚を最初の数回で持ってもらうのが狙いです。

2

段階で特典を重ねる

たとえば5個でA賞、10個でB賞、というように段階を設けます。一周で終わらせず、次のゴールを見せることで、通い続ける理由が続きます。

3

イベント時に特別付与

周年やセール、閑散期のてこ入れなど、ここぞという時期に付与数を増やします。特別感が来店のきっかけになり、ふだんの付与とメリハリが出ます。

4

ルールは会員証画面に常時表示

会員ランクの特典や年間の割引ルールなど、これまで紙のカードに印刷していた説明は、会員証画面の下部に常に表示しておけます。お客様がいつでも自分で確認でき、店頭で毎回説明する手間も減ります。

NO LINK

レジとつながっていなくても、スタンプは貯められる

「うちのレジ・POSは会員データを外に出せないから、貯める仕組みは無理」と思い込んでいるお店は少なくありません。ですが、貯める仕組みはレジと連動していなくても回せます。連動なしで運用する方法は、大きく2つです。どちらも既存のレジ・POSはそのままで、追加のスキャナーも要りません。

WAYSレジ連動なしで貯める、2つの方法
店頭のQRを、お客様のスマホで読む◯ 最もシンプル

レジ横やテーブルにQRコードを掲示しておき、お客様が自分のスマホで読み込むとスタンプが1つ増える方式です。専用のリーダーもスタッフの操作も要らず、いちばん間違いのないシンプルな運用になります。金額に応じた付与ではなく「来店1回で1つ」に向いています。

スタッフのスマホで会員バーコードを読む△ 金額は手入力

スタッフのスマホのカメラで会員証のバーコードを読み取り、会計金額を手で入力して付与する方式です。金額に応じたポイントを付けられ、あわせて誕生日特典を出したり、そのお客様の来店履歴を確認したりもできます。手入力のぶん一手間ありますが、レジを触らずに金額連動を実現できます。

会員ランクは「累計取得数」で判定累計で見る

レジが売上そのものを外部に出せない場合でも、LINE側で貯まった来店ポイントの累計取得数を使えば、常連度を測れます。見るのは今の残高ではなく、これまでの累計。使って減る残高と違い、累計は通った回数の実績として積み上がるので、ランク判定の物差しに向きます。

NUMBERS

付与率・特典・有効期限は「例」から幅で決める

DESIGN VALUES ─ あくまで一例・業態で動かす

付与のしかた  例)来店1回で 1スタンプ / 100〜200円で 1ポイント

段階の特典   例)5個で A賞 / 10個で B賞

有効期限    例)最終来店から 6か月〜1年

登録の特典   例)お会計から ◯円引き(単価から逆算)

※ 実際の値は単価・来店頻度・原価で変わります。上は考え方の一例で、そのまま使う数字ではありません。

登録してくれた最初のお礼、いわゆる登録特典は、主力商品の単価から逆算して決めると外しません。単価の低いお店で「1点無料」や「1品プレゼント」にすると、対象の商品がないと使えず、かえって使いにくくなりがちです。そういう業態では「お会計から◯円引き」の形にしたほうが、お客様は何を買っても使えて、お店も原価を読みやすくなります。金額の割引か、モノの提供か。自分の店の単価に合うのはどちらかを、先に決めておくと迷いません。

有効期限も、設計の段階で決めておきたい項目です。紙のスタンプカードには期限がないことが多く、使わずにため込んだまま財布の底に眠らせるお客様が必ず出ます。ため込まれると、お店から見れば「いつか一気に使われるかもしれない負債」がずっと残り続けます。LINEの機能なら、最終来店からの期限や、期限が近いお客様への案内を、デジタルで管理できます。期限を切ること自体が来店の口実にもなるので、無期限のまま放っておくより設計しておくほうが健全です。

CAUTION

ポイントを「値引き」に使う手前で、いちど立ち止まる

設計の話でいちばん気をつけたいのが、貯めたポイントを実際の値引きに使う段階です。ここでは、ほぼ必ず決済やレジ・POSとの連動という問題にぶつかります。会計金額からポイントぶんを引くには、その処理をレジ側が受け止められないといけないからです。とくに、温浴施設やイベント会場のように、その人と決済がその場で紐づかない業態では、いきなりポイント値引きから入ると仕組みが破綻しがちです。こうした業態では、まずスタンプ・クーポン・回数券の組み合わせを先に走らせるほうが、無理なく回ります。値引きへの連動は、運用が固まってから足しても遅くありません。

もう一段踏み込んで、ポイントをチャージ式のハウス電子マネー(前もって入金して使う自店の残高)にしたい、という相談もありますが、ここには法律の壁があります。前払式支払手段にあたると、未使用の残高が基準額(1,000万円)を超えた時点で、その一部を法務局に預ける供託の義務が生じます。しかも毎年3月末と9月末が基準日で、そのつど残高をチェックする必要があります。会員が増えて残高が積み上がるほど事務が重くなるので、「貯めて値引き」の範囲にとどめるのか、入金して使う電子マネーまで踏み込むのかは、最初に線を引いておくべきところです。

連動の問題を無理に抱え込まない、という割り切りも一つの設計です。たとえば、年会費の徴収や有効期限の管理はこれまでどおりレジ・POS側に任せ、LINE会員証は「紙のカードの代わり」に徹するという役割分担です。呼び出しと案内、スタンプの付与はLINEが受け持ち、お金にまつわる部分は既存のシステムに残す。全部をLINEに寄せなくても、貯める体験と情報発信だけ先に整えれば、常連づくりの効果は十分に出ます。

FAQ

よくある質問

Qスタンプとポイント、どちらで始めるべきですか。

業態で選ぶのが目安です。温浴やサロン、飲食のように来店ごとに1回ぶんを積み上げる業態は、貯まり方が目に見えるスタンプが分かりやすくなります。単価が低く買い回りの多い業態は、金額に応じて細かく貯まるポイントが向きます。売上連動の付与や会員ランクまでやりたい場合は、標準のスタンプ機能だけでは難しく、会員証システム側で持たせることになります。

Qスタンプは何個で一周にすればいいですか。

最初のカードは3〜5枠あたりから始めるのがおすすめです。「3回通えばリピートにつながる」とよく言われるので、まず早く一周してもらい、達成感を持ってもらうのが狙いです。そのうえで、5個でA賞・10個でB賞のように段階を重ねたり、イベント時に特別付与をしたりして、通い続ける理由をつくっていきます。枠数はあくまで例で、来店頻度に合わせて調整してください。

Qレジと連動していなくても、スタンプは貯められますか。

貯められます。方法は主に2つで、店頭に掲示したQRをお客様が自分のスマホで読む方式(専用リーダー不要で最もシンプル)と、スタッフのスマホで会員バーコードを読み、会計金額を手入力して付与する方式です。後者なら誕生日特典や来店履歴の確認もできます。どちらも既存のレジ・POSはそのままで運用できます。

Q会員ランクは、レジが売上を出せなくても作れますか。

作れます。レジが売上そのものを外部に出せない場合でも、LINE側で貯まった来店ポイントの累計取得数を使えば、常連度を測れます。見るのは使って減る残高ではなく、これまでの累計です。通った回数の実績として積み上がるので、ランクを判定する物差しに向いています。

Q貯めたポイントを、値引きに使えるようにできますか。

できますが、値引きに使う段階では、ほぼ必ず決済やレジ・POSとの連動という問題にぶつかります。とくにその場で個人と決済が紐づかない業態では、いきなりポイント値引きから入ると仕組みが破綻しがちです。そうした場合は、まずスタンプ・クーポン・回数券の組み合わせを先に走らせ、値引きへの連動は運用が固まってから足すのが無理のない進め方です。

Qスタンプやポイントに、有効期限は付けたほうがいいですか。

付けておくのがおすすめです。紙のカードは期限がないことが多く、使わずにため込むお客様が必ず出ます。LINEの機能なら、最終来店からの期限や、期限が近い方への案内をデジタルで管理できます。期限が来店のきっかけにもなります。期間は業態しだいですが、最終来店から半年〜1年ほどを一つの目安に、来店サイクルに合わせて決めるとよいでしょう。

SUMMARY

まず貯める体験を、破綻しない形で走らせる

貯める仕組みの設計は、業態でスタンプかポイントかを選ぶところから始まります。来店ごとに積み上げる業態はスタンプ、細かく貯めたい業態はポイント。スタンプはまず3〜5枠で早く一周させ、段階特典で続きをつくります。付与率や有効期限は単価と来店頻度から「例」を幅で置いて調整し、値引きへの連動は決済の問題が絡むので後回しにする。年会費や期限管理はレジ側に残し、LINEは紙カードの代わりに徹してもいい。まず貯める体験を、破綻しない範囲で走らせるのが、いちばん確実な順番です。

いまお使いのレジ・POSや予約・顧客管理システムの種類と、会員証で何をしたいか(来店の回数を増やしたい、金額に応じて貯めたい、会員ランクを作りたい、など)を教えていただければ、スタンプとポイントのどちらで、どんな枠と付与率で始めるのが向くかを、その場でお答えします。貯める仕組みを含めた具体的な内容はL会員証のサービスページにまとめています。数字を細かく詰める前に、まず自分の店はスタンプ型かポイント型か、その一点だけ先に見極めておくと、あとの設計がぐっと早くなります。ポイント以外に何ができるのかは、LINE会員証の全体像をご覧ください。

お使いのレジ・POSや予約管理システムと、貯めて何を還元したいかを教えていただければ、スタンプ・ポイントどちらで始めるかを無料でお答えします。
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