LINE会員証用スキャナーの選び方|規格・接続・価格と、後付けのコツ

LINE会員証用スキャナーの選び方 ─ 規格・接続・価格と、後付けのコツ
「会員証をLINEにしたいんですが、うちのレジ、スマホの画面ってちゃんと読めるんでしょうか」。ある書店さんの店長から、導入前にそう相談を受けたことがあります。カウンターには年季の入ったスキャナーが一台。結論から言うと、その一台がそのまま使えました。追加の機械はゼロ、費用も発生しません。会員証をスマホに載せると聞くと、真新しい読み取り機を一式そろえる話に聞こえますが、実際はそうならないことのほうが多いのです。
この記事は、これからLINE会員証を始めるお店が「スキャナーをどう選び、どう用意するか」を決めるための買い方ガイドです。すでに読み取り機を使っている店の流用、無い店の後付け、選ぶときに見る三つの条件、価格の相場、そして提供元経由と市販品の違いまでを順に見ていきます。読み取りがうまくいかないときの対処は別記事にゆずり、ここは「これから買う・そろえる」に絞ります。小売・飲食・整骨院・書店・サロン・温浴など、会計でバーコードを読むお店ならどの業種でも同じ物差しで選べます。
まず、いまのスキャナーが使えないか確かめる
買う話の前に、いちばん先にやることがあります。手元の読み取り機がそのまま使えないか、確かめることです。すでにレジ・POSでバーコードスキャナーを使っているお店なら、その一台でスマホ画面の会員証も読めることがほとんどで、その場合は新しい機械を買う必要がありません。追加費用がかからず、見積もりも「機材ゼロ・月額のみ」というシンプルな形に収まります。ベーカリーでも整骨院でも、レジ横にすでにスキャナーが置いてあるなら、まずその一台を試すのが遠回りのない出発点です。
読み取り機が無いレジの場合も、身構える必要はありません。スキャナーを一台足すだけで会員証の運用を始められます。POSの入れ替えや配線の大工事ではなく、あくまで「読み取り機を一つ追加する」だけの話です。つまり選択肢は、①いまの一台を流用する、②市販の対応品を後付けする、の大きく二つ。次の章から、この後付けを選ぶときに何を見ればいいのかを具体的にしていきます。
選ぶときに見る、三つの条件
紙に印刷したバーコードしか読めない古い機種だと、スマホの発光する液晶に表示されたバーコードを拾えないことがあります。会員証はスマホ画面での提示が前提なので、液晶表示を読み取れるかが最初の関門です。近年の機種はまず対応していますが、年代物の一台を流用するときは、ここだけ実機で確かめておきます。
スキャナーとレジをつなぐ差し込み口の規格が合っている必要があります。いまはUSB接続が主流ですが、少し前の業務用レジには昔ながらのRS-232Cという規格の口を使うものもあります。買う前に、お使いのレジ・POSがどちらの口で受けるのかを確認しておくと、届いてから挿さらない、という事故を防げます。
スキャナーは、どの種類のバーコードを読むかを本体側で設定します。会員証で使う規格に合わせる初期設定が要るので、その設定ができる機種か、あるいは設定済みで手配してもらえるかが三つ目の条件です。ここは繋ぐだけでは済まない部分で、次の章で詳しく触れます。
この三つ──液晶を読めるか、口が合うか、設定できるか──が、後付けスキャナーを選ぶときの物差しのすべてです。逆に言えば、この三点さえ押さえれば、あとは形状や価格の好みで選んで問題ありません。難しいスペック表を隅々まで読み込む必要はなく、提供側にレジ・POSの機種を伝えれば、条件に合う一台をこちらで絞り込めます。
価格の相場 ─ どこで、いくらで買うか
スキャナーは、どこで買うかで値段が大きく変わります。お使いのレジ・POSの提供元経由で専用の機材を取り寄せると、一台数万円ほどすることがあります。一方で、同じ用途を満たす市販の対応品なら、もっと安く用意できて、しかも滅多に壊れません。汎用のスキャナーであれば一台1万3千円程度から選べるので、大きな初期投資にはなりません。三つの選択肢を並べると、次のようになります。
すでにレジで読み取り機を使っているなら、まずこれ。液晶が読めれば買い足しは不要で、見積もりも月額のみと分かりやすくなります。
汎用の対応品を一台足す方式。安く用意できて滅多に壊れず、大きな初期投資になりません。中小のお店の多くはここです。
お使いのレジ・POSの提供元経由で取り寄せる形。手配は楽ですが割高で、同じ用途なら市販品で足りることがほとんどです。
かざすだけで自動で読む置き型を新たに据える場合の目安。買い切りで5年ほどもつ想定なら、一年あたりの負担は軽くなります。
提供元経由の取り寄せ品 1台 数万円
市販の汎用対応品 1台 1万3千円ほど〜
いまのスキャナーを流用 追加費用 0円
※読める・挿さる・設定できる、の3条件を満たせば下2つで足ります。壊れにくく、買い替えも安く済みます。
数字を並べると、同じ役目のスキャナーでも入手先で三倍以上ひらくことが分かります。提供元からの取り寄せが悪いわけではなく、手配が一本化されて楽になる利点はあります。ただ、読める・挿さる・設定できるの三条件を満たすなら、市販の対応品で用が足りることがほとんどで、その分の差額はほかに回せます。飲食店でも整骨院でも、レジ回りにかける初期費用は軽いに越したことはありません。
なぜ「専用品でなくてよい」のか
「うちのPOSは専用スキャナーしか使えないと言われた」という声は、よく聞きます。たしかに、多くのレジ・POSは公式には自社の専用スキャナーのみ対応、と案内しています。ただ、実際の仕組みで言えば、バーコードの読み取りは規格に沿った標準的な処理です。同じメーカーの同じ設定に合わせた機種であれば、専用品でなくても理論上は同等に読めます。だからこそ、市販の対応品という選択肢が成り立つわけです。
ただし、ここで一つだけ大事な注意があります。市販品は繋ぐだけでは動きません。レジ・POS側の設定と、スキャナー本体へのバーコード規格の設定、この両方を合わせて初めて会員証を読めるようになります。設定用のバーコード表を読み込ませて機種を切り替える、といった作業が要るのです。ここでつまずくと「安く買ったのに動かない」となりかねないので、後付けの成否はこの設定にかかっている、と言っても大げさではありません。
そこで実務では、提供側が設定を済ませた機材を用意する形が現実的です。会員証の規格とお使いのレジ・POSに合わせて設定を終えたスキャナーを、事前に送付するか、導入当日に持参する。お店は箱から出して挿すだけで、面倒な設定作業を自分で抱えずに済みます。機種の型番を伝えていただければ、こちらで合う一台を設定込みで手配できるので、「動かなかったらどうしよう」という不安は先回りして消しておけます。
形状は、受付の速さで選ぶ
スキャナーの形は、大きく二つに分かれます。手に持ってバーコードにかざすガンタイプと、カウンターに据え置いて、かざせば自動で読み取るハンズフリータイプです。どちらでも会員証は読めますが、受付の速さを重視するなら、置き型のハンズフリーが向きます。片手でスマホをかざすお客様に対して、スタッフは両手を空けたまま会計を進められるので、レジの列がはけやすくなります。ピーク時に会計が詰まりがちな飲食店や、施術の合間に受付をこなす整骨院では、この「かざすだけ」の差が体感でわかります。
一方、カウンターが狭い、商品と会員証を持ち替えて読む機会が多い、といった店ではガンタイプの取り回しが生きます。ここは店の動線しだいなので、まず流用や後付けで会員証の運用を立ち上げ、使ってみて受付が詰まるようなら置き型に替える、という順番でも遅くありません。形状は後から見直せる部分だと考えておくと、最初の一台選びが軽くなります。
iPadレジと、補助金のこと
タブレットを使ったiPadレジでも、Bluetooth接続のバーコードスキャナーで会員証を読み取れます。USBの差し込み口がなくても、無線でつなぐ対応品を選べばよいので、身軽なレジ構成のカフェやサロンでも問題なく後付けできます。
スキャナーは、対象機器として補助金に含められる場合があります。一方で、月額課金型のサービス自体は補助の対象金額が出にくい点は覚えておくとよいでしょう。使える制度があるかは時期と地域で変わるので、機材の見積もりが固まった段階で確認するのが現実的です。
後付けで用意するときの流れ
いまの一台があるか確かめる
レジ横にスキャナーがあれば、まずそれで会員証が読めるか試します。読めれば買い足しゼロで、見積もりは月額のみ。無ければ後付けへ進みます。
レジ・POSの機種と接続口を伝える
お使いのレジ・POSの型番と、USBかRS-232Cか、あるいはiPadレジでBluetoothか。この情報があれば、合う一台を条件どおりに絞り込めます。
設定済みの機材を手配する
会員証の規格とレジに合わせて設定を終えたスキャナーを、事前送付か当日持参で用意。お店側は繋ぐだけで、初期設定の手間を抱えません。
挿して、一度読んで確認する
受け取ったら差し込み、実際にスマホ画面の会員証を一度読み取って動作を確認。ここまでで運用開始です。形状が合わなければ、後から置き型などへ見直せます。
よくある質問
Qいま使っているバーコードスキャナーは、そのまま使えますか。
使えることがほとんどです。スマホの液晶画面に表示されたバーコードを読める機種であれば、追加費用なしでそのまま流用できます。見積もりも機材ゼロ・月額のみと分かりやすくなります。年代物の一台を使う場合だけ、液晶を読めるかを実機で確かめておくと安心です。
Qスキャナーが無いレジでも、始められますか。
始められます。読み取り機を一台足すだけで運用できます。汎用の対応品なら一台1万3千円程度から選べるので、大きな初期投資にはなりません。レジ本体の入れ替えや配線工事は不要で、スキャナーを一つ追加するだけです。
Q「うちのPOSは専用スキャナーしか使えない」と言われました。市販品ではだめですか。
多くのレジ・POSは公式には自社の専用スキャナーのみ対応と案内しますが、同じメーカーの同じ設定に合わせた機種であれば、理論上は同等に読み取れます。ただし繋ぐだけでは動かず、レジ側とスキャナー本体の両方に設定が要ります。設定を済ませた機材を手配できるので、その形が確実です。
Qガンタイプと置き型、どちらを選べばいいですか。
受付の速さを重視するなら、かざすだけで自動で読む置き型のハンズフリーが向きます。両手が空くので会計がはかどります。カウンターが狭い、商品と持ち替える場面が多い店は手持ちのガンタイプが取り回しやすいこともあります。まず立ち上げて、詰まるようなら置き型へ見直す順序でも問題ありません。
QiPadレジを使っています。会員証のスキャナーは付けられますか。
付けられます。iPadレジでも、Bluetooth接続のバーコードスキャナーで会員証を読み取れます。USBの差し込み口がなくても、無線でつなぐ対応品を選べば問題ありません。あわせて、スキャナーは補助金の対象機器に含められる場合もあるので、見積もりが固まった段階で確認しておくとよいでしょう。
まず流用、無ければ設定済みの一台を
お使いのレジ・POSの機種と、いまスキャナーを使っているかどうかを教えていただければ、流用できるか、後付けならどの一台が合うかを、価格の目安とあわせてその場でお答えします。会員証の仕組みそのものはL会員証のサービスページにまとめています。機材を先に買ってしまう前に、まず自分の店に一台が要るのか要らないのかだけ、先に見極めておくと判断が早くなります。スキャナーが必要になる仕組みそのものは、全体像の記事で解説しています。
お使いのレジ・POSの機種を教えていただければ、いまのスキャナーが流用できるか、後付けならどれが合うかを価格の目安つきで無料でお答えします。
設定済みの機材の手配や、iPadレジ・Bluetooth対応のご相談も承ります。