多くの企業様が募集強化の時期になってきておりまして、獲得したいリードや製品の露出を高めている状況を連日お聞きしております。
この時期、必ずと言っていいほど広報の施策として取り入れられている施策としては、やはりリスティング広告。
月次の広告レポートについても、関心の高い時期かと思います。
ただ、意外にもリスティング広告で重要となる指標については語られることが少なく、知らないご担当者の方も多いので、本記事にてご紹介させていただきます。
企業のリマーケティング広告平均CPA
本日はリマーケティング広告のCPAについての記事です。
リマーケティング広告はリスティングの中でも検索連動型広告の次に人気と言っても過言ではありません。
ご存知のとおり、ユーザーを追従するタイプの広告で、比較的成果が高いのも特徴ですね。
リスィング広告を出稿していて、ディスプレイネットワークに配信しているアカウントの場合は8割くらいの確率でリマーケティングを導入していると言われているほど、外せない施策です。
では、「企業のリマーケティング広告の平均CPA」とは平均してどれくらいでしょうか。
もちろん、これは対象のサービスによって本当に大きく異なります。
数千円程度で平均CPAが取れる業界もあれば、不動産売買のように3万円以上の平均CPAとなる場合もございます。
例えば、学校法人や個別指導塾などのリマーケティング広告の平均CPAは20,000円前後がおおよその平均です。
また、葬儀社のリスティング広告なら、Google広告では第一線でマーケティングに成功している企業様ですと、1万円いかないくらいのCPAで獲得できていたりします。
これらの数値、高いと感じたでしょうか。あるいは低いと感じたでしょうか。
おそらく、高いと感じられた方が多いのでは無いかと思います。
もちろん、リマーケティングリストの精査やクリエイティブなどにより、精度の高いリマーケティング広告配信ができていれば、もっと安価に抑えられる場合もありますし、ジャンルによっても変わってきます。
まずは、重要なポイントとして、自社で出稿しているリスティング広告は業界平均CPAと比較して、どれくらい高いのか・低いのかは意識しておきましょう。
ただ、多くのアカウントで実際にはCPAが見えにくい、あるいは気づいていないというケースもありますので注意が必要です。
その理由を以下、見ていきましょう。
ビュースルーコンバージョンを計算に入れないこと
CPAの計算にはVCV(ビュースルーコンバージョン)を入れないのが基本です。
あくまでも広告の直接効果を測定するのがCPAなので、間接コンバージョンは含めません。
ここにVCV数を入れると、CPAの値が非常に大きく変わりますので、注意しておきましょう。
仮にVCVを計算に入れるとしても、ビュースルーコンバージョンの計測期間についても把握しておかないと正しい数値は取れません。
なぜなら、広告代理店によってVCVの計測期間が異なるために、A社ではVCVをカウントしているのに対して、B社ではカウントしていない、という可能性があります。
ビュースルーコンバージョンカウント相違例:
A社のVCVの計測期間=過去30日
B社のVCVの計測期間=過去60日
広告表示から、31日後に別経路でコンバージョンした場合、B社ではVCVが1とカウントされるが、A社ではカウントされない。
このような可能性があるため、広告出稿規定として、コンバージョンの計測期間を全て統一しておきましょう。
更に、VCVとしてカウントする計測日数は業界特性などによっても変わってきます。
いつレポートを出すかでコンバージョンの数値が変わる?!
これも重要な内容として覚えておく必要があります。
リスティング広告(Yahoo!プロモーション広告・Google AdWords)では、実際にコンバージョンした日付でコンバージョンが立つのではなく、クリックした日付でコンバージョンが立ちます。
例1:(コンバージョン計測期間30日間の場合)
4月1日に広告をクリックして、コンバージョンせず4月10日に検索エンジン経由でコンバージョンした場合
AdWords管理画面上では4月1日付でコンバージョンがカウントされます。
例2:(コンバージョン計測期間30日間の場合)
4月1日に広告をクリックして、コンバージョンせず4月10日に再度広告をクリックしてコンバージョンした場合、
4月10日付でコンバージョンがカウントされます。
つまり、いつの時点でレポートを出力するかでコンバージョン数は異なります。
複数の会社に広告出稿を依頼している場合など、このあたりを全て把握しておくのが良いでしょう。
もし、計算方法が統一されていない場合は見直しも有効になります。
以上、リスティング広告のリマーケティングCPAと数値の確認方法でした。