Google広告の検索連動型広告では、広告にメッセージ表示オプションという機能をつけることができます。
このメッセージ表示オプションというのは、ユーザーが直接、気になったことなどを送信できる機能です。
設定した携帯電話に直接、広告経由でSMSがとどきます。
例えば新製品のデジタル一眼レフカメラの検索連動型広告を出稿した場合を想定してみましょう。
その製品の重量やどこまで防水機能がついているのか、焦点距離は何メートルなのか、などすぐに質問したい内容があっても、知りたい情報が掲載されていないことも多々ありますね。
特に、現代のネットユーザーの大半はせっかちで、すぐに答えが分からないとなると、その場で離脱してしまう確率が非常に高くなってしまいます。
そういった状況を補完できるのが広告のメッセージ表示オプションやオンライン上のチャットツールになります。
メッセージ表示オプションで携帯電話に届いたメッセージに対して、担当者がユーザーに返信をすることで、見込み顧客との直接の接点を持つということが可能になります。
このような広告経由でのメッセージのやりとりというのは別の方法でも実装することができます。
例えば広告経由でリンクしているランディングページの中にチャットツールを埋め込む方法でも、メッセージのやり取りをリアルタイムに実現することができます。
そのためには、ランディングページが表示されたらチャットも表示される仕様にページを改修します。
ただし、このようなメッセージ受信機能は営業時間に、タイムリーに返信をすることができる人材のリソースというのが前提条件になるので自社にとって有効かどうか、という点も検討のポイントになります。
メッセージ表示オプションを表示する時間帯や曜日などをスケジュールとして設定することもできるので、確実に対応ができる時間帯のみにメッセージ表示オプションを有効に設定するというのも有効です。
埋め込み型のチャットツールを利用する場合、ツールはいくつも種類がありますので、ご利用用途に合わせてご案内させていただくことも可能となっております。
まずは完全に人間のオペレーターが対応するチャットツールと、機械学習が可能なチャットボットツールがあります。
人間が対応するものでも、チャットでコミュニケーションをしたお客さま情報や過去のチャット履歴が残るもの、選択メッセージを送信する機能や、担当者が外出先でもスマホからチャットで返信できる機能など、必要な利用条件に合わせてチャットツールを選定していきましょう。
チャットツールは日本国内の製品だけでもいくつも存在しますが、基本的には以下のような機能が備わっています。
営業時間設定 | チャットを表示する期間や時間帯、曜日などを設定できる機能です。 |
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自動返信 | 特定の内容が含まれるメッセージについて、自動的に返信内容を作成、送信してくれる機能です |
メールフォーム切り替え機能 | チャットで問い合わせがあった際に、対応できるオペレータがいない場合、自動的にメールフォームに切り替える機能です |
CSVダウンロード | チャットで問い合わせがあった内容や、会話の記録をダウンロードできる機能です |
CRM機能 | 過去に何回チャットを利用したかや、過去にどんな対応をしたかなどの情報を記録しておくことができる機能です |
データ、ファイル送信機能 | テキストでのチャット以外に、画像データや各種ファイルデータを送信できる機能です。 |
レスポンシブWEBデザイン | 基本的な機能ですが、PCでもスマートフォンでも最適化した画面でチャットが開かれる機能です。 |
定型文 | よく使う定型文を登録しておいて、チャットの中で簡単に定型文を挿入できる機能です。 |
ユーザー情報の表示 | ユーザーが見ているページやデバイス、OS情報などを受信し表示できる機能です |
各種通知機能 | チャットが開始された度に通知される機能です。 |
既読の有無 | 未読と既読が表示されることで進捗を確認することができる機能です。 |
API | JavaScriptなどの言語を利用して、チャットツールの機能を追加、制御することができるものもあります |
本日は広告のメッセージ表示オプション、ランディングページでチャットを利用した広告起点のコミュニケーション例についてご紹介させていただきました。
実際にメッセージ表示オプションを利用したことで、広告経由の成果が大幅に改善した事例もございます。
必要に応じて、チャットなどのコミュニケーションを通じて、見込み客の発見を実施していきましょう。
本日は以上です。