バナーだけでブランディングは可能か?更に変わりつつある静止画クリエイティブの役割

 
 

バナー広告だけでブランドイメージを向上させることはできるか?

 
 

この点について、当社では「NO」とお答えさせていただいております。

 
 

バナー広告を見たことがないという人は、日本ではまずいないでしょう。

 
 

このバナー広告の役割というのは皆様はどのように認識しておられるでしょうか。

 
 

当然自社の商品を認知してもらったり購入に繋げたりといったことが目的になるわけですが、近年静止画バナー広告の役割というのは大きく変化しました。

 
 

その中で出てくるのが、静止画バナー広告だけで自社のブランドイメージをアップさせることは可能なのか?という問いです。

 
 

なんとなくブランド価値の向上と目的としてバナー広告を出稿している方もいらっしゃいます。

 
 

インターネット広告の中でもこの、「ブランディング」や「ブランド価値の向上」という言葉はよく出てきますね。

 
 

ところが、実際に「ブランディング」という言葉の定義が曖昧すぎて便利に使われ過ぎているという側面があります。

 
 

例えば「検索連動型広告と併用して、静止画バナー広告をブランディング目的で毎月100万円投下して運用しましょう」といったお話があったとします。

 
 

そこでクリック獲得されていて広告も認知されている、あるいは表示回数も200万回表示されて、想定通りの数値が上がったときに、一定のブランディング効果があったと言えるでしょうか。

 
 

これはあまりお勧めできる手法ではありません。

 
 

静止画のたった一枚の画像だけでブランディングを成立させることはほぼ不可能に近いというのが、当社での考えです。

 
 

さらにこのバナー広告というのは、「表示面積」という点でも必ずしも大きな広告枠で表示されることはなく、場合によってはユーザーはその存在にすら気づかずにスルーされることの多い広告フォーマットでもあります。

 
 

ブランド目的でバナー広告を活用するなら他の表現手法と組み合わせて運用するのが良いでしょう。

 
 

テレビCMのように大規模に、且つパブリックな印象(公的なイメージがある)の枠であるテレビ画面内で、微妙な表情の使い方やストーリー展開まで緻密にコミュニケーション設計されているマーケティングというのは当然、高いブランディング効果を発揮できる媒体ですね。

 
 

それも繰り返し繰り返し、頭の中に刷り込まれることで、視聴しているユーザーはCMの情景を疑似体験します。

 
 

この疑似体験が刷り込まれることによってユーザーにとっての「疑似体験した記憶」として定着します。

 
 

この「記憶」自体がユーザーに定着したものが「ブランド」であると言えるでしょう。

 
 

 
 

2021年現在ではYouTube広告も広く一般的であり、マス広告を展開している上場企業様から、中小企業様まで、クリエイティブの内容や表現もまさに玉石混交です。

 
 

静止画バナーのクリエイティブは一層にも増して、役割が変容しつつあります。

 
 

当然、静止画クリエイティブが使えないものかというと、全くそうではありません。

 
 

主に静止画クリエイティブは「インフォメーション」に特化したクリエイティブとしてはまだまだ主戦場になります。

 
 

例えばイベント日程の告知であったりとか、既にサイトを訪問したユーザーに対して訴求しきれない便益を一目で表示させるなど、その役割はこれからも変わることなく価値を発揮し続けるでしょう。

 
 

また、インフォメーションに特化しているからこそ、静止画バナーで獲得できるクリックやCVも多く存在します。

 
 

今後、更に5Gや6Gの一般化に伴って、さらに通信速度の大容量高速化が当たり前になりつつある中で、「バナー広告の時代は終わった」と耳にされる方も多いのではないでしょうか。

 
 

むしろ、静止画だからこそ伝わる表現というのは確実に存在し続けていますので、自社サービスの「インフォメーション」を伴うクリエイティブとしてこれからも活用していきたいものです。