自社サービス名をリニューアルする際に絶対に事前に押さえておくポイント

広告運用をしている中で、意外と見落とされがちなポイントとして、共有させていただきます。

 
 

一定期間何らかの商品やサービスを継続して提供している中で自社のサービス名を変更したくなるタイミングというのがどこかで訪れることはめずらしくありません。

 
 

例えば、Google広告という名称も以前はAdWordsでしたし、LINE広告も以前はLINE Ads Platform、Yahoo!もYahoo!プロモーション広告からYahoo!広告と名称が変わってきた経緯があります。

 
 

また、サービス名だけではなく、会社名そのものが変わることも長期的にはありえますし、この記事をご覧になっている方の中でも自社のサービス名や会社名が変わった機会に出会った方もいらっしゃるかもしれません。

 
 

サービス名が変わる、というタイミングは数年に1度あるかないか、くらいの頻度だと思いますので、過去にサービス名称変更に立ち会った担当者の少なさも関係してくるため、意外にも漏れが発生しやすい部分かと考えられます。

 
 

そんな、サービス名や商品名が変わったときに、継続して出稿しているインターネット広告や、WEBサイトで必ずやっておくべきことを少しご紹介させていただきます。

 
 

実際に、サービス名称変更のタイミングでスムーズに新サービス名が浸透する、あるいは失敗するという例も見てきましたので、改めてテキストに残しておければと考えた次第です。

 
 

ダメな例:サービス名称だけを置換する

 
 

例えば、12月末まで現行のサービス名称を利用して、1月から新サービス名称を利用するとしましょう。この場合に、WEBサイトや広告文、ロゴなどの見える部分だけを1月の時点で変更するだけ、というのは最もダメな例のひとつと言えます。

 
 

これは、サービス名をリニューアルする際の最小限の労力でかつ最低限の工数で済みますが、これだけでは不十分と言わざるおえません。

 
 

ただ、意外にもサービス名リニューアルの際にこれだけをやっている企業様も一定数あるので、気をつけておきましょう。

 
 

例えば、このように「見えている部分だけ」を最小限で変更した場合に以下のようなことが起きる可能性があります。

  • 旧サービス名で認知されているため、指名検索でのサイト流入が激減
  • 出稿している検索系の広告パフォーマンスの悪化
  • 旧サービス名で認知している既存客からの紹介ユーザーがサイトにたどり着けない
  • その他、顕在ユーザーからの流入の低下

 
 

つまりは、オンライン上のサービス名を変更しただけ、だとするとサイトのパフォーマンスが大きく下がることが一般的にあります。

 
 

このような状態にならないように、必ず以下のようなことに注力して、準備を進めましょう。

  • WEBサイトのタイトルタグにはリニューアルした新サービス名と一緒に(旧:◯◯◯)と過去のサービス名も明記する
  • 広告文や見出し、あるいは広告画像にも旧サービス名とリニューアルサービス名がわかるように明記しておく
  • 広告で出稿しているキーワードには、旧サービス名と新サービス名の両方を登録しておく
  • サイトのメインビジュアルから見えるポイントに、サービス名がリニューアルしたことがわかる記述を追加する
  • 広告などに活用していたランディングページにも新サービス名と旧サービス名がわかるようにメインビジュアルに明記する
  • サービス名がリニューアルすることを、前もってプレスリリースなどで配信予約しておく
  • 既存客向けのメルマガや各SNSで発信し、サービス名称が変わることを事前に告知しておく
  • サービス名のリニューアルが集客装置になるようなキャンペーンなどの仕掛けを作っておく
  • サービス名リニューアルに関係する取引先の担当者に事前に周知しておく
  • 自社メディアのCMSなど、自社が管理している全てのWEBメディアで明記しているサービス名を更新する
  • 自社メディアで、一定期間(6ヶ月など)はサービス名が変わったことがわかるように表示しておく
  • アフィリエイトサイトやメディアのオーナーにも事前に周知しておく

 
 

上記は、物販ではなく無形のサービスを提供しているサイトで最低限、やっておきたいことになります。

 
 

さらにここに記載していることは一例であり、実際にはその企業様毎に細かな実施リストは異なります。

 
 

上記のような準備をするためには数ヶ月の準備期間を経て実施するのが一般的ですが、見切り発車で短い準備期間で慌てることがないようにしておきましょう。

 
 

すでにサービス名をリニューアルしてしまったけど、上記のような準備ができていなかった場合、あとからでもきちんとこれらの対策をひとつづつやっておくことが大切です。

 
 

サービス名が変わった途端に、オンライン上で自社のサービスが見つけられにくくなることがあります。

 
 

これは非常にもったいない話で、これまで築いてきた認知を捨ててしまうことになりかねません。

 
 

あくまでも、慎重に関係者の方々の意見を事前に聞いた上でもれが無いように慎重に進めていきましょう。