実店舗への来店を成果として広告配信したい場合、利用できる広告アプローチを慎重に選ぶ必要があるというお話をさせていただきたいと思います。
来店ユーザーを獲得する自店舗の商圏は、店舗の趣向性の高さと希少性に依存します。
具体的には、「ニッチなジャンルの店舗ほど広い商圏」を獲得でき、汎用的な店舗ほど商圏は狭くなります。
インターネット広告においてもこの距離感に合わせた配信が重要となるでしょう。
例えば、趣向性の高い業種とは以下のような店舗です。
- 高級寿司店
- シーシャラウンジ
- 古書専門店
- ボディペイント専門店
- カモ料理専門店
- フェラーリのディーラー
- ジビエ料理専門店
このようにサービスのターゲットがあらかじめ絞り込まれた専門店は、ニーズが少ない分広い商圏から集客を狙うことが可能です。
さらにここに店舗の人気度や希少性が働きます。
反対に汎用的な店舗の例を上げてみましょう。
- ドラッグストア
- コンビニ
- スーパー
- クリーニング店
- 1000円カットの理髪店
- 100円ショップ
- リーズナブルな子供服専門店
まだまだいろいろありますが、大枠ではどこで買っても同じようなサービスや商品が手に入れられる業種ですね。
趣向性の高い店舗のユーザーに対しては、インターネット広告の非常に得意な分野ですし、様々なターゲティング、広告フォーマット、コンテンツを届けられます。
趣向性の低いサービスであっても、もちろんインターネット広告は有用な施策ですが、「商圏の狭さ」と「広告ネットワーク上のユーザー数」をより意識した媒体の選定が重要になります。
例えば、地域密着型の地元スーパーでオンライン広告を配信する場合に自店舗の商圏内でサービスに対して価値のある検索行動をするユーザー数は非常に限られているかもしれません。
しかし、ディスプレイネットワーク広告は配信枠の在庫が検索ネットワークよりも膨大なため、ターゲティングで絞り込んでも価値ある配信が可能となる可能性もあります。
反対にyoutube広告はディスプレイネットワーク広告と比較すると配信在庫が非常に少ないため、広告用に費用を投下して動画を制作しても想定していた以上に、視聴数が伸ばせない可能性も事前に考えておけます。
このように配信先のネットワークと商圏の範囲から、自店舗にとって有効な施策を考慮しておくことが重要となっております。
本日は以上になります。