位置情報で特定見込み客からのコンバージョン獲得に特化する方法

ネット広告の中でも広く色々なユーザーに打ち出す広告もあれば、本当にごく限られた客層からのコンバージョンのみを目指す、という場合も色々あります。

 
 

「ターゲットにしたい本当に限られた業種やエリアの見込み客からのコンバージョンだけを獲得したい」という場合の広告配信方法について考えてみたいと思います。

 
 

これは多くの広告主様の共通の悩みです。

 
 

まず、ターゲティングの方法としてはエリアの絞り込みも有効となっております。

 
 

基本中の基本ですが、例えば市街地の法人からの問い合せのみを獲得したい場合はエリアの絞り込みによって、オフィス街のみをターゲットにします。

 
 

さらに詳細な絞り込みとしてDSP の広告プロダクトの中でジオターゲティングというのがあります。

 
 

ジオターゲティングは、文字通りその場所にターゲティングをすることになります。例えばフリークアウトのジオターゲティングの場合ですと、実際にその商業施設や学校、病院など、その施設を訪れているユーザーのみに配信をするといった手法が可能になります。

 
 

これは、その施設から半径2 km 以内、や何百メートル以内と言ったターゲティングの手法ではなく、「実際にその施設の中に訪れているユーザーだけに配信をする」という手法になりますので非常に精度が高いと言えるでしょう。

 
 

例えば、複数のインスタ映えスポットを訪れているユーザーのみをターゲティングしたり、特定のスキー場を訪問しているユーザーに広告配信するなど多様な用途で利用できます。

 
 

これらの精緻なジオターティングではWi-Fiや基地局通信データ、GPSデータに合わせて性別や年齢などのデモグラフィックデータの併用も可能です。

 
 

また、近年では配信媒体によっては実際の来店コンバージョン計測も以前よりも容易になってきているのでインターネット広告がどの程度リアル店舗への来店に貢献したか?を数値で可視化することもできます。

 
 

これらを応用して深夜にオフィス街で残業しているビジネスマンに業務効率化ツールの広告を配信したり、最寄り駅から至近の整骨院が最寄り駅を利用しているユーザーのみに配信し来店計測まで実施するなどといったことにも活用できます。

 
 

ただ、このターゲティング手法の良い面もあれば、検討すべき点もあります。たとえば、複合施設やデパート、大型商業施設などをターゲットする場合は、その場所にいる不特定多数の様々な属性のユーザーに配信されることになります。

 
 

大型複合施設に入っているドラッグストアに陳列されているヘアケアメーカーがジオターゲティングで広告出稿するとします。

 
 

実際にユーザーの購入導線に最も近いドラッグストアの入っている複合施設にジオターゲティングで配信するとして、もちろんユニークユーザー数は多い一方で、関連性の低いユーザーにも配信されるといったケースもあります。

 
 

つまりは、実際の位置情報に想定されるユーザー属性と、想定されるユーザー数のバランスが、広告配信としては重要なポイントになります。

 
 

関連性は高いが、ユニークユーザー数が極めて限定的な場合、1ユーザーへの配信あたりのコストは高くなる傾向にあります。

 
 

また、例えば専門学校が新規学生募集のためにジオターゲティングで広告を出稿するといった場合を考えてみます。

 
 

この場合、「ライバル校のオープンキャンパスに行っている高校生をターゲティングしたい」というご要望をいただく場合がありますが、これは得策ではありません。専門学校に訪れるユーザーは実際にその専門学校の学生が大多数となるためです。

 
 

それであれば、過去の入学生の出身校データから、入学可能性が比較的高い高校をジオターゲティングで出稿する方が有効と考えられます。

 
 

このように特定の位置情報を軸に広告配信が有効となる場合は、是非活用していきましょう。

 
 

特定のエリアを軸に費用対効果の高い広告配信をする方法のご紹介でした。