「とりあえず、いろんな媒体にネット広告を出稿する」という考え方はキケン

インターネット広告出稿について、「とりあえず色々な媒体に出稿してみよう」という考え方があります。

 
 

これは、「その中で最終的に成果が最も良かった媒体だけを継続すれば良い」という考え方が根底にあるようです。

 
 

この考え方は、広告パフォーマンスの観点から有効でしょうか。

 
 

ほとんどの場合において、NOです。

 
 

最近は補助金などの絡みもあって広告運用の予算について、最初からある程度のまとまった予算スケジュールで運用されるケースというのもあります。

 
 

もちろんインターネット広告の媒体はいろいろなものがありますので、色々なメディアや色々な広告ネットワークに、出稿したいと考えられるケースも少なくありません。

 
 

まずは、色んな媒体に広告出稿してみて、そこから反応の良い広告媒体だけを残していこうという考え方をされるケースもあるでしょう。

 
 

しかし、インターネット広告の種類は非常に数多くあります。

 
 

例えば、一般的によく知られている媒体だけでも以下のようにありますし、現実的には以下を遥かに上回る種類の媒体があります。

 
 

  • Google広告
  • youtube広告
  • Yahoo!広告
  • Facebook広告
  • Amazon広告
  • Instagram広告
  • Twitter広告
  • LINE広告
  • freakout
  • MicroAd
  • Criteo
  • Logicad
  • アドマトリックス
  • ScaleOut
  • 各種PMP
  • 各種アフィリエイト広告

 
 

上記は一例であり、実際には掲載しきれないほどの媒体があります。

 
 

さらに、上記のような「媒体」の中でどのようなフォーマットで、どのようなネットワークに掲載するか?という選択肢がセットになります。

 
 

例えばひとくちにGoogle広告といっても動画広告もあれば検索連動型広告、Gメール広告や、ファインド広告、アプリ広告、ローカル広告など多種類にわたります。

 
 

さらに、ネットワークに加えて具体的にどのようなターゲットに、どんな訴求軸で、どんな広告経由の成果を設定するか、といったことを当然ですが決定していく必要があります。

 
 

冒頭の「まずはいろんな媒体に出稿する」だと、成果が出る前に「圧倒的に予算が足りなくなる」という広告主様が多数というシナリオが考えられます。

 
 

もちろん、結果的に多種類の媒体に出稿することで、複数の媒体で費用対効果が一致するアカウントもありますが、これから本格的にインターネット広告活用を進めていく場合においては、最初から狙いを定めることの方が結果的に効率の良い運用ができます。

 
 

インターネット広告の予算消化というのはある程度シビアに考えていく必要もありますので、まずは最も成果が見込めそうな媒体の最も成果が見込めそうな手法から出していくというのがあくまでも基本スタンスです。

 
 

ここで重要となるのは仮説であり、自社の商材にマッチした健在or潜在ユーザーがどこにいて、どんなオンラインコミュニケーションで価値を発見してもらうか、をリサーチしながら考えていきましょう。

 
 

また、仮に最初から色々な媒体に出稿して、どの媒体も結果的にイマイチだったとします。

 
 

この場合、結局何が良くなかったのか?の仮説検証も非常に複雑なものになってしまいます。

 
 

もちろん広告出稿の目的や、予算規模などによって変わってまいりますが、これから本格的にインターネット広告の出稿を初めて行きたいという企業ご担当者様の場合は、仮説を立てて配信結果を見て、また改善して、というサイクルをまずは最小限で回して、成果が安定していることを確認した上で、複数媒体に展開していくのがおすすめです。

 
 

更には、そのように慎重に予算を使って行くということによってトータルでのCPAコストパーアクション費用対効果というのは安定をするというふうに考えておきましょう。