Google Analytics以外にも必要なアクセス解析の三種の神器

WEBサイトを運営しているなら、なんらかのアクセス解析ツールは導入されているでしょう。

約7割くらいの場合、GoogleAnalyticsは基本のマストで導入していて、それ以外にはサイトに応じた適切な解析ツールが実装されているケースがほとんどです。

当社でも、お客様のサイト改善や広告運用に携わらせていただく場合に、アクセス解析ツール面でサポートさせていただく場合があります。

具体的にはサイトによって実装する必要のあるツールは異なりますが、その中でも弊社内では「三種の神器」ともいえる、WEBサイトの分析において特に重要と考えている3種類のツールをご紹介させていただきます。

料理でいえば包丁とまな板とフライパン、といっても過言ではありません。

GoogleAnalytics、ヒートマップ、行動トラッキング

まず、アクセス解析データにもそれぞれ役割があるので全体像のおさらいからしていきましょう。

最初に、話をわかりやすくするために以下のようなざっくりとしたパーチェスファネルをイメージします。

Google Analyticsは基本である一方で、それでけでは知ることのできない重要な要素は、他のツールで補完していきつつ、上記の図のようにそれぞれの粒度で必要な洞察を得て、施策に活かすことが重要です。

特に、検討しているユーザーがサイト上でどのような具体的に行動を取っていて、CVを達成しているユーザー、達成しなかったユーザーの行動の違いはどんな部分があるのか?などは重要な手がかりになることがあります。

それぞれの解析ツールの違いを見ていきましょう。

Google Analytics

言わずと知れた解析ツールの代表格なのでここでは説明を割愛させていただきます。定量データを網羅して取得でき、1つのプラットフォームで解析できるため定番中の定番と言えます。

このAnalyticsで取得できるデータは多岐に渡り、解析ツールの中でも最もベースとなる基本的なデータを解析するために活用できます。

ヒートマップツール

GoogleAnalyticsでは、数値データは取得できますが、具体的にユーザーがどのコンテンツに注目しているか?までは把握することができません。

具体的には広告リンク先に設定しているLPで、具体的にどの部分を読まれたか、どの部分で離脱したか、までは知ることができません。

例えば、洋菓子のオンライン販売サイトを運営している場合、商品詳細ページの最上部の画像を見てすぐに離脱するユーザーが多いのか、説明文をじっくりと読んでから離脱するユーザーが多いのか、あるいは説明文の中でも「おいしい召し上がり方」のコンテンツをしっかり見ているのか、価格に注目しているのか、といったことがヒートマップでは明確になります。

Google Analyticsだけでは知れない、このようなデータを元にしてサイトの改善を実行していくことが可能になります。

ユーザー行動レコーディングツール

これは、さらに詳細なユーザーの傾向を知ることができます。

実際にユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの実際の操作を録画し、再生することができるツールになります。

当社では主にsmartlookというユーザー行動レコーディングツールをお客様サイトに実装させていただいております。

ここでは定性的なユーザー行動の傾向をうかがい知ることができます。

例えば、商品カートや申込みフォームを入力するユーザーは多いが、入力後の離脱が多いということがわかっているとしたら、このような録画ツールでユーザーがどの部分で入力をやめているのか、あるいは画面に何らかのエラーが表示されているか、といったことが実際の画面操作を通じて判明します。

更に、コンバージョンを達成したユーザー、達成せずに途中で離脱したユーザーなどグルーピングすることで、達成しなかったユーザーの傾向なども一目瞭然になります。

今回、主に3パターンの解析ツールの概要を記載させていただきました。

実際にはそれぞれのツールにはかなりいろんな機能があり、ケースに応じて使い分けることができます。

これらを適切に使い分けて、分析の粒度を抽象から具体まで、スムーズに見たいデータを確認できるようにしておくことで、明確な改善ポイントがわかるために、その後の広告パフォーマンスにもプラスの影響を与えられ、アカウントを成長させられます。

もし今の分析手法や広告の出稿方法に課題がある場合の参考になれば幸いです。