インターネットマーケティングを実施する際に、週単位で実施する内容も多くざいます。
多くの場合は、月単位で施策や方向性を調整して、実施していく流れがありますが、実際のタスクとしてはクライアント様によって異なり、実施する内容も検索パフォーマンス向上、イベント管理、コンテンツ制作、広告アカウントでの実施内容など様々です。
今回は、実際に週次でどのような施策を実施しているのかという部分を広告アカウントの管理についてご紹介させていただきます。
まず、リスティング広告の場合は適時変更を加える不定期での変更と、毎週決まってチェックする内容の2種類があります。
そして、週次の実施リストについても、実際にはアカウント毎に必要な実施内容は異なりますので、当社ではあらかじめアカウント毎に実施内容を変更・保存し、必要に応じて変更、追加しています。
当記事ではリスティング広告としてユーザー数が最も多いAdWordsを例に、毎週実施しているオーソドックスな例を以下に記載します。
週間チェック項目例 | |
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先週の実施内容と成果の確認 | まずは先週の変更内容反映後の広告パフォーマンスを確認し、状況を把握します。 |
基本指標の確認 | ・クリック数・平均クリック単価・インプレッション数などの数値をチェックします。例えば200クリックが発生していて1件もCVが出ていないキーワードは削除の操作を実施します。 |
キーワード重複確認 | アカウント内で追加したキーワードに重複が無いかを確認します。 |
キーワードパフォーマンス確認 変更 | キーワードのパフォーマンスが高いもの、一定期間遺贈低いものを削除するなど成果を確認してから変更を追加していきます。 |
検索語句レポート確認 | 実際に広告表示やクリック、コンバージョンに繋がったキーワードを調査し、傾向や新たにCVを獲得できているキーワードが存在する場合はキャンペーン内に追加していきます。 |
キーワードfirst page bid確認 | 1ページ目に表示されなくなっているキーワードが無いか、または狙い通りに広告が1ページ目に表示されているかなどを確認し、変更していきます。 |
キーワードインプレッションシェア関連指標確認 | インプレッションシェアとは、その広告が表示される機会全体の中で、実際に広告表示された割合を示しています。この、インプレッションシェアが高いほど狙った状態で広告表示されていることになります。 |
キャンペーンインプレッションシェア関連指標確認 | インプレッションシェアはキーワード単位とアカウント単位が存在しますが、その両方を確認します。 |
キャンペーン、キーワード、広告グループ、ラベル表示確認 | アカウント管理上の不便が発生していないかなどを確認し、対応します。 |
キャンペーンデバイス別データ成果確認 | 専門学校サイトの場合、ほぼ成果を上げているのはスマホ経由のアクセスですが、毎回デバイス毎の成果を見ながら出稿単価調整などを実施します。 |
キャンペーン毎 過去半年単位の月別成果を確認 | 毎月の指標や過去30日単位での指標ではなく、中期的に過去のデータを月次で照らし合わせて見ることで、トレンドや特異点が無いかを確認し、存在する場合はさらにドリルダウンして原因を分析していきます。 |
悪化要因分析 | アカウント内でパフォーマンスの悪化が確認された場合、一つ一つの可能性を探し対応していきます。例えば以下のような項目を確認していきます。 リマケリスト デバイス単価 広告文チェック 単価変動チェック キーワードチェック |
キャンペーンタブで時間帯別獲得数を確認、調整 | 時間帯別のCV獲得傾向を確認し、出稿単価調整を変更していきます。 |
キャンペーンタブで「上部 vs そ他」を調整 | 検索連動型広告の場合は、広告の表示位置毎に成果が異なりますので、検索上部とそれ以外の指標を確認します。 |
グラフ分析 | 概要を視覚的にわかりやすく閲覧することで、状況を早期に把握できるように閲覧します。 |
アトリビューション期間の確認、リスト調整 | CVを達成するためにどの程度の期間を要しているか、その期間に最適化されたリマーケティングリストを使用しているかなどのアトリビューション指標を確認し対応します。 |
広告文 文言確認 | 広告文のチェックと、成果に応じて一部変更を実施します。 |
以上のような流れが週次のリスティングアカウントの確認項目となります。運用するアカウントによって週次項目自体も最適化する必要がありますので、柔軟に対応していくことが重要です。
上記以外に都度変更や時期に応じた広告出稿方法の変更、ルールに応じた自動化設定、広告表示オプションなども必要に応じて既存アカウントに変更を加えていきます。
実際のユーザー行動は変化することが前提となるため、最新の状況を毎回把握することはアカウント運用に必要な手法となります。
本日は週次の広告アカウントチェック項目についてご紹介させていただきました。