企業サイトのインターネット戦略と自然検索流入について

企業サイトの検索エンジンマーケティング

企業のインターネット戦略と自然検索トラフィック

本日は企業の検索トラフィックについて考えてみたいと思います。

 
 

多くの企業webサイトを新規でターゲットに訴求するためにはどのような流入経路がメインでしょうか。

 
 

最初に答えを申しますと、ほとんどの企業の流入経路の過半数は検索トラフィックが締めています。

 
 

企業の流入経路

つまり、企業のインターネット戦略を制するには、検索パフォーマンスの向上を図ることは必須になってきます。

 
 

例えば、検索経由のトラフィックが多めの企業だとトラフィックの7割ほどを検索が占めることもあります。

 
 

ただし、それはGoogleAnalyticsの場合、「チャネルグループ」で「Organic Search」がきちんと自然検索のみを抽出していることが条件となります。

 
 

(Yahoo!スポンサードサーチ経由の流入もデフォルトではOrganic Searchとしてカウントされます。)

これだけサイトへの訪問母数を決める要因となっている自然検索ですが、十分に対策できている企業様は以外にも少ないのが実際のところとなります。

 
 

では、どの検索を強化するのが良いか

検索という高い壁に直面する広報担当者様の場合、よくあるようなお悩みとしては以下のようなことをお聞きします。

 
 

  • 検索を強化する必要性は感じていても、コンテンツを追加するリソースが無い
  • プライバシーの関係で掲載できるネタが少ない
  • SEOの場合はすぐに結果が出ないので、ランキングを追いかけるモチベーションになりにくい
  • 自社で使っているCMSの問題で更新可能な箇所が限られている
  • 他に優先すべき募集課題があるので、それは後回しになっている
  • 検索に熟知した結果の出る代理店と出会えていない・・・

などなど、課題を上げればまだまだ出てきそうですね。

 
 

当然ですが、企業においても常に人材不足という本質的な課題は変わらずに存在してくるので、上記の課題全てを一気に克服する方法を考えるのは難しそうです。

 
 

そして、上記のような課題を全てクリアしなくても、改善できるのが企業の検索マーケティングの面白いところでもあります。

 
 

少し、課題を掘り下げてみましょう。

 
 

まず、どんな検索ワードで見に来ているか

これは、検索キーワードを特定するという意味ではありません。

 
 

検索ワードそのものを特定するツールもありますが、GoogleAnalyticsでは大半が not provided(非公開)ですし、そもそもはワードの一覧を見ても、課題は見えてきません。

 
 

そこで、Google SearchConsoleを使ってキーワードをグルーピングしてみることがお勧めです。

 
 

対策すべきキーワードをあぶり出す

流入キーワードをグルーピングすることの意味は、全体的な流入の傾向を知り、対策を打つためのものです。

 
 

そして、企業の特色によって差はありますが、企業の場合は大きく以下のようなワード郡にセグメントすることが可能です。

 
 

  • 自社名関連ワード
  • 対象サービスやジャンル+企業(+地域名)
  • ジャンル中心
  • その他

それぞれに以下のような特徴があります。

 
 

種類 特徴 インプレッション 対策
自社名関連ワード ”ブランド名・あるいは自社サービス名” クリック率が極めて高いが、自社の認知率に大きく依存するため、マス広告などを実施していない場合、検索ボリュームは増えず、短期施策には向かない。 多い しにくい
サービスやジャンル+企業(+地域名) ”看護師 求人 仙台” インプレッションが多く新規ターゲットがメインだが上位表示されていない場合、クリック率が非常に少なく、有効な流入元になりにくい 多い しやすい
ジャンル中心 ”看護師 給料” 潜在的なインプレッションが高いが検索モチベーションが異なっていることが多く、検索で追いかけるには不向き。ただし情報ニーズを掘り下げた独自コンテンツとは相性が良い。 多い しにくい
その他 ”看護実習 病院” 検索意図が大きくことなっているため、表示回数、クリック率ともに極めてすくない。または内容がピンポイントな情報のみを検索しているため、訪問しても直帰率が高い 少ない しにくい

※上記のワードをグルーピングするには、キーワードのグルーピングツールをお使いいただくか、GoogleSearchConsoleからデータを取得して加工、もし分からなければ当社までお気軽にお問合せくださいませ。

 
 

対策しやすいワードの中でも競合が少ないワードで最低限勝つ

まず、ここをカバーするのが有効な施策になります。

 
 

そのためのポイントになるのが独自コンテンツ×競合が少ない関連ワードです。

 
 

これならすぐにできるのですが、この部分も実施出来ていない企業が本当に多いです。。。

 
 

そして、対策すべきワードの種類や数もこの領域が以外に多い企業もお見受けします。

 
 

上記の例で行きますと、”看護師 求人”などは検索エンジン対策、広告施策でコントロールはできても競合が強すぎて採算が合わない、という可能性がありますので、王道のジャンルからはあえて外して、勝てる部分では積極的に勝っていきましょう。

 
 

具体的な方法を少し、ご紹介させていただきます。

 
 

SearchConsoleでインプレッションが多いがクリック率が低いキーワードを探す

SearchConsoleの検索アナリティクスで表示回数順に検索クエリをソートします。

 
 

そこで、以下のようなワードを見つけます。

 
 

  • 自社として強みを持っているワード
  • 表示回数が多い
  • 掲載順位が低い
  • 競合が少ない

そのキーワードのランディングページコンテンツを改修します。

 
 

コンテンツの作り方については、当記事では触れませんが対策ワードのアンサーとなるコンテンツを配置します。

 
 

以上のような流れを繰り返して実施することで、「勝てるポイントで勝ちに行く」という戦略により、確実に検索パフォーマンスをアップするという施策も可能です。

 
 

もし、やり方や検索パフォーマンスの向上を依頼したいという気になるご担当者様は、お気軽に音合わせ下さい。

 
 

まずは、確実に勝てる部分から勝っていきましょう。