広告運用を委託する場合に特に重要な2つのポイント

ネット広告は自社で運用することもできれば、外部に委託することもできます。

外部に委託する場合には、「どんな会社にお願いするのが良いか」なかなか公開されている情報を見ただけではわかりません。もちろん判断軸は費用的なものから技術的なことまで多岐にわたります。

しかし、重要なポイントは意外と限られておりますので、この記事ではその部分をご紹介しましょう。

重要な判断ポイント1:空きリソースを意図的に確保している会社

結論から先に申しますと、ネット広告運用は「リソースがある会社、リソースがある担当者」にお願いするのが一番おすすめです。

広告運用に関係する業務のカバー領域は広いために、リソース(主にその会社の人的、時間的な余裕)が十分に足りていなければ、新しい提案や改善の余力もありません。つまりは「大手の運用会社だから良い」とか「自社開発の有効なレポートツールがあるから良い」とかそういったことは基本的にはそこまで重要なことではありません。大手であっても小規模であっても、「きちんと空きリソースを確保できている」という状態があることが重要です。

ちなみに、当社では毎週の担当者の空きリソースを確保する仕組みが存在しますが、それでも時期によってリソースに限りがあるタイミングが発生することも事実です。このように、広告運用のサービス提供者は意図的に担当者の時間的なリソースを毎週確保しておき、新しい提案や改善に使えるようにしておく状況があることが重要です。

重要な判断ポイント2:担当者の幅広い知見があること

どんな担当者が運用してくれるか?というのは非常に重要なポイントでもあります。なぜなら本当の広告運用は「運用業務自体だけ」では完結しないためです。

例えば以下のようなことはダイレクトに関連してきます。

  • アクセス解析データからの改善提案
  • タグの実装や計測方法の決定、実装
  • WEBデザインの知見、実務
  • プログラミング能力
  • HTML、CSS、タグなどのマークアップ実務、構造の理解
  • コピーライティングのノウハウ
  • 広告の目的とWEBマーケティング全体概要の理解、全体の予算設計
  • WEBマーケティング手法の流れやトレンドの考察能力
  • ターゲットインサイトの考察、施策に転換する能力

などなど、まだまだ周辺業務はありますが、非常に関連することが多いことがわかります。もちろん、関連する業務全てに深い知見がある人は少ないので、担当者や会社のスキルセットが「運用の強み」になります。

そのため、結局何がお伝えしたいかといいますと、広告運用の委託を検討する場合には広告の話はもちろんのこと、自社が実現したいWEBマーケティング全般について広めに話題を扱うのがおすすめです。そのように進めることで、WEBマーケティング上の「目的達成」の手法が必ずしも広告では無いという結論に至る可能性もあります。これだけオンライン/オフラインが複雑に絡み合っている昨今では一つの手段に固執しないことも重要です。

その話の中で、自社でやりたいことと、広告運用会社の持っているスキルやリソースが合致すれば、それは良い結果に繋がりやすいです。

本日は、広告運用を委託する場合に特に重要な2点について少しご紹介させていただきました。