コロナが明けたのに、来店型集客施設のWEBサイトのセッション数が落ちている、その原因は?

新型コロナウイルスによるパンデミックが明けた2023年は、ビジネスを飛躍させたい。

しかし、コロナウイルスが明けたのに2023年のWEBサイトのアクセス数が2022年と比較して減少している…というケースもございます。

来店型の商業施設や大規模な集客力があるショッピングモールなどでも、そのような場合があり、その原因は?とお問い合わせいただくケースもございます。

もちろん、事情はその法人様や店舗毎に固有ですが、傾向としてよくある点をおまとめさせていただきたいと思います。

特に、大規模な集客力のある複合施設サイトを想定してみます。

1.店舗営業情報に関する情報ニーズの減少


コロナ禍におけるショッピング施設の営業、休業に関する情報を検索したい、調べたいという情報ニーズは2022年と2023年を比較すると、2022年の方が圧倒的に高いことがわかります。

そのため、このケースの場合はそのショッピング施設名などの指名系検索キーワードでのセッション減が現象として表れることがあります。

2.感染者情報に関する検索ニーズの消滅

店舗や施設によっては、2022年度に関して店内、テナントの感染情報を都度、WEBで掲載していた場合があります。このような際にも2023年度には感染者情報に関する検索ニーズが消滅したことからセッション減少に繋がることがありえます。

3.近隣エリア、来店商圏内からの顕著なセッション減少

2022年度の感染者情報や店舗の営業、休業情報の掲載は主に来店型店舗の場合、近隣エリアからのセッション減少が顕著に見られます。特に、実際に来店可能性が高いエリアからのセッション減少が見られる場合は、やはり上記のような現象と連動している可能性が考えられます。

4.旅行関連の来店ニーズの上昇

反対に、2022年度と2023年度を比較した際に、旅行ニーズが大きく増加したことから、遠方エリア・旅行の際の行き先の検索ニーズが増加したことから、普段の日常生活フェーズ以外のWEBサイトのセッション増が見られるケースが多数ございます。

結果として来店型店舗の場合、平常時は近隣商圏からの来店によって集客基盤がある場合がほとんどで、コロナ禍における営業、休業、感染情報の検索ニーズが2023年にはなくなったことから、トータルで2023年と2022年を月次で比較した際にサイトのアクセスが減少している、という場合がありえます。

2022年と比較して減少したセッションと、増加したセッションの差分が全体としてプラスに転じているか、マイナスに転じているかによって変わってきます。

あくまでも一例ですが、2022年と2023年を比較して原因不明にアクセスが減少している、という場合のひとつの参考になれば幸いです。